旭山動物園チンパンジーの森 誕生と特徴
チンパンジーの森の誕生
2006年8月、旭山動物園再生への14枚のスケッチの一つ、チンパンジーの森がオープンしました。以前の飼育されていた檻の中とは違い、自由でのびのびと生活できる空間の誕生です。チンパンジーの森はちんぱんじー館と一緒の施設で、寒い冬期期間はちんぱんじー館のみの展示で、温かい夏期期間になるとチンパンジーの森が開放されます。
チンパンジーは群れを作る動物です。旭山動物園では、群れ同士が闘争などしないように展示室を分けて展示する方法が取られています。
展示されている動物
チンパンジーの1種
見どころ
ちんぱんじー館の館内
2つの群れを屋内、屋外と分けて展示しているので、必ず群れの中に一匹のボスが存在してます。それぞれどんな生活をしているのか観察してみましょう。
旭山動物園の中でも大きな施設の一つであるちんぱんじー館は、冬期期間暖房が入るので温かい館内でゆっくり見て回るのがお勧めです。
まず中に入ると、絵本作家あべ弘士さんの巨大な壁画が私たちを出迎えてくれます。そして前面ガラス張りの展示室には、チンパンジーの家族が群れとなり生活しております。展示室は森のような作りではありませんが、それぞれがどんな風に過ごしているのかが丸見えになります。
出入り口は共通
従来進む方向は入り口から東門側の出口まで一方通行でしたが、現在ヒグマ館の新築工事のためどちらからの出入りも可能となっています。エレベーターはありませんが、緩やかな傾斜のスロープがありますので車椅子の方でも館内移動可能です。2階からは上から群れを観察したり、ぶら下がる遊具で過ごすチンパンジーを近く見る事ができます。
スカイブリッジ
館内の2階には全天ガラス張りの空中トンネル、スカイブリッジがあります。
チンパンジーたちはトンネルの外で過ごし、私たちがいるこのトンネルの上に来たりと近づいてきます。ガラス越しにチンパンジーの手足の様子やコブのようなお尻まで、じっくり観察できるのが特徴です。
床にも窓が設けられ、地上で過ごすチンパンジーたちを上から眺めることもできます。また子育ての様子など目の前でチンパンジーのお母さんがお乳をやったりする様子も観察することができます。
群れの長 キーボが健在
チンパンジーは群れを作ります。旭山動物園のチンパンジーには2つの群れが存在しています。
一つはピースケの群れ。そしてもう一つの群れのボスは現在もあのキーボでした。オープン当時シンバとボスの座を巡り争っていたあのキーボが健在だったとはちょっと驚きです。
ちんぱんじー館を楽しむための豆知識
チンパンジーのボスを見つけよう
チンパンジーは群れを作る動物。必ず1匹のボスがいます。それを見つけるのも面白いですので、目星をつけたなら係の方に聞いてみましょう。さて、当てることはできますかな。
ちんぱんじーの森オープン当時のエピソード
ちんぱんじーの森のオープン初日。ちんぱんじーの森の中庭にある庭木。チンパンジーに庭木をいたずらされないようにおもちゃの蛇をしのばせましたが、チンパンジーたちには見破られていたようでやりたい放題となりました。やはり人類に近くて知能が高い証拠です。