あさひやま動物園チャンネルは、旭山動物園の魅力をお伝えする個人が作る非公式サイトです。

レッサーパンダ舎

レッサーパンダのリンリン
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旭山動物園レッサーパンダ舎の歴史的背景と特徴

吊り橋という発想

2007年12月21日、レッサーパンダ舎とレッサーパンダの吊り橋が完成いたしました。

こちらも行動展示を最大限に生かしたとても開放感あふれる施設で、愛らしい動くぬいぐるみのようなレッサーパンダに、皆さんの笑顔が絶えない施設に作られました。

何と言っても見所は、吊り橋を頭上に来園者の頭の上をチョコチョコと渡るレッサーパンダの姿です。吊り橋は、レッサーパンダ飼育室から来園者の頭上を通り、シロフクロウの施設横にある樹木まで掛けられ、さらにその木をレッサーパンダが登っていきます。それは本来高い木に上るレッサーパンダの習性を生かした作りになっています。

また雪が積もる頃には、吊り橋を渡るレッサーパンダが頭上から私たちを覗き込んだりします。またレッサーパンダが歩くたびに、橋の脇に積もった雪が見ている私たちに心地よい雪のシャワーが降り注ぎます。

開設した初めの頃は、慣れていないせいか時々橋の隙間から足を滑らせはらはらさせてくれました。今では元気いっぱい、走り回っています。レッサーパンダの吊り橋は、ペンギンの散歩とともに旭山動物園の大人気スポットになりました。もちろん、今でも人気の施設ですので、可愛いレッサーパンダを是非ご覧ください。

レッサーパンダの吊り橋は、ほっきょくぐま館ともうじゅう館の間に位置しています。
レッサーバンダ舎の隣には、マヌルネコ、アライグマ、ヤマアラシなどがおります。マヌルネコは密かにブームが来てます。見た目、あのマツコデラックスさんに似ていると感じているのは私だけでしょうか。

そしてもう一つ。レッサーパンダは見た目の可愛さだけではなく泣き声だってとっても可愛いのです。ただ気性だけは見た目とは違う様です。

なぜ逃げないの?

この施設にはオリの様な鉄の柵は作られてません。来園者が観察するために、透明なアクリル板を使い視界を良くしています。

前方には堀が設けられ、外には出られないようになっています。その堀ですが、オープン当初テレビ取材中にレッサーパンダが堀に落ちるというハプニングが起こりました。しかし、怪我もなく大事にはいたりませんでした。その後も何度も堀に落ちている姿を目撃しています。今は到津の森公園で生活している旭山動物園で生まれたリンリンは、よく堀の中に降りてました。あれから早いもので13年にもなります。

また、レッサーパンダは木の上で生活をすることが多く、もし下に降りてきても囲いがあるので逃げたりはしません。木の上でのんびり過ごしていることが多いですが、活動始めるとじっとしていることが少ないくらいに動き回ります。

レッサーパンダを楽しむための豆知識

寝ていることが多い?

レッサーパンダも他の動物同様、暑さには強くありません。夏の暑い期間は、暑さを凌ぎながら寝ていることも多くなります。動きが良いのは、午前中の大好物のモウソウチクの葉を与えられた時と、夕方近くが動きが良い様に思います。それでも寒さには強い冬の間はよく活動している様です。

目の前にも

レッサーパンダ舎には2つの橋が設けられています。一つは先ほど紹介しました吊り橋です。もう一つは堀の上に椅を渡し、来園者のすぐそこまでレッサーパンダがやってきます。そこにはレッサーパンダの大好物のリンゴやサツマイモなどが置かれ、それを食べにレッサーパンダがやってくるのです。小さなお子さんでもガラス越しに目の前にて観察できる、これぞ旭山スタイルなのです。

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