あさひやま動物園チャンネルは、旭山動物園の魅力をお伝えする個人が作る非公式サイトです。

おらんうーたん館

モモとモリト

旭山動物園おらんうーたん館 誕生と特徴

おらんうーたん館の誕生

2001年8月、おらんうーたん館がオープンしました。おらんうーたん館では、飼育舎と中央の運動場に地上17メートルに綱がかけられ、普段高い木の上で生活するオランウータンの生態を生かす様に作られました。まさに立体的で、行動展示の施設中もっともスケールの大きい施設となっています。また中央にはジャングルジムの様な運動場が設けられ、木の上での生活の再現と遊び感覚のある施設となってます。

寒さの苦手なオランウータンは、冬期期間の展示は屋内のみになりますが、1年中オランウータンに会う事ができます。展示方法も父ジャック、そしてモリトとモカに分かれて展示されます。

オランウータンの種類

旭山動物園のオランウータンはボルネオオランウータンです。

現在、父親のジャック、そして息子のモリト、モリトの妹モカの3人で暮らしています。

見どころ

空中散歩

おらんうーたん館での人気といえば、飼育舎と中央の運動場に設けられた地上17メートルの橋(綱)を渡る空中散歩です。
空中散歩は通常もぐもぐタイムの時に見る事ができ、オランウータンは飼育舎で餌をもらった後中央の運動場にも餌が置かれ、地上17メートルの綱を渡りながら中央の運動場へ移動します。これがオランウータンの空中散歩です。

しかし必ず渡るという保証はなく、今日は渡りませんねってこともあるのでご了承ください。またもぐもぐタイム以外でも渡ることがあり、その時の気持ち次第ということになります。

旭山動物園オランウータンの空中散歩
おらんうーたん館 空中散歩するモモと母リアンとりアンに抱かれたモリト

もぐもぐタイム

オランウータンのもぐもぐタイムは、おらんうーたん館前の屋外で行われます。飼育員によるオランウータンの生体から特徴や生息地に様子についての説明と、それに合わせて実際にエサやりが行われます。オランウータンのエサを食べる行動をみると、動物の中で極めて知能が高いことがよく分かります。

オランウータンの父 ジャックの特徴

ライオンのオスにたてがみがあるように、オランウータンのオスにも特徴があります。オランウータンのオスは、大人になると顔の周りに大きくはみ出た輪郭(まるで野球のグローブの様な)が出てきて、見ての通りで大変威厳がある顔になります。オスのモリトもいつかはお父さんのようになるはずです。

父「ジャック」の素顔

ジャック

オランウータンは、大人になると父ジャックの様な顔になるのには理由があります。
それは、ジャックだからこそなんですが・・・

答えは、オランウータンのもぐもぐタイムで聞いてみましょう!

おらんうーたん館を楽しむための豆知識

もぐもぐタイム

オランウータンに餌を与えながら、飼育員による生態に関する興味深いお話があるのがもぐもぐタイムです。動物本来の食べるという行動、それは生きていくという動物にとってもっとも大切な行動を見る事になります。この時、餌を取りに地上17メートルの反対側まで空中を渡る行動をとることになります。それがオランウータンの空中散歩になります。地上17メートルはかなり高いです。ご覧になる場合は、首が痛くならない様注意してください。また少し離れた場所にベンチも用意されていますので、座ってご覧になられると良いでしょう。

空中散歩の撮影について

空中散歩では、真下から撮影するのではなく少し離れたところから撮影しましょう。近くにベンチがたくさん並んでいる場所の隣くらいから望遠レンズで狙うのがオススメです。その際、太陽の逆光に注意し、太陽を背中にして撮影する様にしたら失敗しません。

オランウータンとは

オランウータンとはマレー語で『森の人』という意味です。世界にはボルネオオランウータンとスマトラオランウータンがおりますが、どちらも絶滅にひんしている動物の一種です。旭山動物園では、ボルネオオランウータンの親子を見ることができます。

オランウータンの握力は、200kgとも300kgともいわれ、とうてい人間がかなう相手ではありません。お父さんジャックの握力は500㎏だそうです。また高いところから絶対落ちることはないともいわれ、高さ17メートルをロープをつたい渡っていきます。本来あたたかい地域に生息しているため、冬期期間はおらんうーたん館の屋内展示になります。

注意:動物撮影のカメラのフラッシュは必ずOFFにしてください。

悲しい出来事

ジャック一家の悲しい出来事。それは2009年に起きた愛娘モモの突然の死でした。そして2019年3月には最愛の妻リアンをくも膜下出血により失ったことです。

モモの死

モモの死はあまりにも突然でした。死因は遊具での事故死。生前モモは、人間でいう姉が弟の面倒を見る様に、弟モリトの面倒をよく見ておりました。さすが女の子です。モモはいつも弟モリトの手をしっかりと握り、包み込む様に見守る様にモリトに遊びを教えていました。とってもお茶目でチャーミング。そしてお母さんに似て、とっても美人なオランウータンがモモでした。その時は丁度、モモの嫁入りの話が出てきた頃だったと記憶しております。

空中散歩するモモとモリト
空中散歩するモモとモリト

モモが死んでから母リアンは、我が子モリトをしばらく離さなかったと聞いています。これ以上、我が子を失いたくない気持ちがそうさせていたのかも知れません。

モモが死んでモリトを話さない母リアン
モモを失いモリトをしっかりと抱いて離さない母リアン

リアンの死

そして昨年リアンを失いました。私たちも本当にショックな出来事でした。残されたモリトとまだお母さんが恋しい年頃のモカが、とてもふびんに思えて仕方がありません。しかしモリトが、自分が姉モモにしてもらったようにモカの面倒をよく見てくれていることに安心し、これからもジャック一家を見守っていきたいと思います

2020.10.15 記

うれしい出来事

開園40周年で

2007年7月1日 旭山動物園が開園40周年を迎えました。この日、当時旭川観光大使だった俳優の津川雅彦さんがゲストで来園されました。津川さんは、旭山動物園を舞台にしたドラマで園長や飼育員を演じたり、映画「旭山動物園物語」ペンギンが空を飛ぶを監督されるなど、旭山動物園にとっても大変ゆかりのある方でした。そしてこの日、何と津川さんが一日飼育員となりオランウータンのもぐもぐタイムを実演してくれたのです。初めての経験なのにそれはそれはとても名調子で、笑いもあってとても楽しかったことを今でも思い出します。

もぐもぐタイムを披露する津川雅彦さん2007年
もぐもぐタイムで楽しいトークを披露された津川雅彦さん 2007年